
(写真:東寺ホームページより引用)
今日から急に気温が下がり、いよいよ秋が深まってきましたね。
秋と言えば京都は紅葉シーズン!少しずつ山々が色づいてきました。
本日は春秋から徒歩5分で行ける紅葉スポット【東寺】をご紹介します!
東寺は紅葉の穴場スポット
世界遺産にも指定されている東寺は毎年多くの方が紅葉と五重の塔を一目見ようと観光にいらっしゃいます。
東寺では紅葉に合わせてライトアップイベントを実施中。
風の穏やかな日には、池にライトアップされた五重塔と赤く色づいたカエデが映り、幻想的な風景が広がります!

私たちも毎年楽しみにしている絶景。一目見ないと絶対に損です!
ぜひ東寺へお越しください。
東寺の紅葉は京都で唯一の平安時代からの名残り
五重塔で有名な世界遺産東寺ですが、皆さんはその歴史をご存じでしょうか。
東寺の歴史は平安時代にまで遡ります。
796年、平安京の入口となる羅城門を中心に西側に西寺、東側に東寺が建立されました。
823年には嵯峨天皇が「空海」に東寺を委託し、東寺が真言密教の根本道場、そして真言宗総本山となりました。
空海は密教の中心伽藍となる「講堂」の建立に着手。講堂が建立された翌年には、五重塔の工事が始まったと言われています。
西寺は源平合戦や応仁の乱など京都を舞台とした戦いに巻き込まれ、歴史の渦の中で失われましたが、東寺は運よく戦禍を逃れ現在までその雄姿を保っています。
1000年以上も前から続く東寺の紅葉を見れるなんて、なんだかロマンを感じませんか?

東寺の見どころ3選!
〇五重塔

東寺の代名詞的な存在である「五重塔」。高さ約55mで、木造建築物としては日本一の高さを誇ります。空海が五重塔の建立に着手した際、費用も人手も不足し建設にはかなりの苦労があったようです。しかし最終的に朝廷の協力を得て、立派な五重塔が完成しました。
こうして努力の末に完成した東寺の五重塔ですが、実は落雷などで合計4回も焼失し、失われるたびに再建を繰り返しています。
現在の五重塔は江戸時代初期の1644年に再建された5代目。東寺の五重塔は国宝に指定されています。
普段は非公開となっている五重塔の初層内部ですが、特別公開される時期もあるのでお見逃しなく。
〇東大門

別名「不開門(あかずのもん)」の異名を持つ「東大門(ひがしだいもん)」。現在のものは鎌倉時代に再建されたものと考えられており、重要文化財に指定されています。
「不開門(あかずのもん)」と呼ばれるようになったのは二つの朝廷が支配権を争った南北朝時代の戦争に由来します。当時、北の朝廷を支持していた足利尊氏は東寺に本陣を置いて南軍の新田義貞と激しい戦いを繰り広げていました。不意に本陣への奇襲を受けた足利軍は、東大門を固く閉ざして籠城し何とか危機を回避。このことをきっかけに東大門は不開門と呼ばれるようになりました。東大門には当時矢が刺さった跡が残っていて、戦いの激しさを今に伝えています。
〇金堂

東寺の本堂である「金堂」。
796年に東寺が建立された際、最初に建設が始まった東寺で一番古い建物です。金堂には東寺の御本尊である「薬師如来」が安置されています。この薬師如来の台座を彫ったのは、彫刻師として歴史に名を刻んだ康正。彼の見事な彫刻造形をぜひご覧ください。
〇アクセス情報
交通アクセス:JR【京都駅】から徒歩約15分/近鉄電車【東寺駅】から徒歩約10分
Shunju Hotelから徒歩5分
住所:〒601-8473 京都府京都市南区九条町1番地
電話番号:075-691-3325
拝観時間:金堂・講堂 8:00〜17:00 宝物館・観智院 9:00〜17:00(受付は16:30まで)
拝観料:無料(金堂や講堂を含め一部有料)
金堂・講堂 大人:500円 高校生:400円 中学生以下:300円
観智院 大人(高校生以上):500円 中学生以下:300円
共通券 大人:800円 中学生以下:500円
公式サイト:東寺

